心療内科でおこなう主な4つの治療について説明します

診断

Diagnosis

適応障害

日常のストレスから来る不安や体調不良(気分の落ち込みや、やる気が出ない、体がだるい、疲れやすい、食欲がない)が回復せずに、日常生活に支障をきたしてしまう状態です。不眠を伴うことが多く、薬の処方やカウンセリングが行われます。

パーソナリティ障害

他者や自分の周りで起こる出来事に対する認知や感情、関わり方に柔軟性がなく、大多数の人とは異なる行動や反応を起こしてしまう疾患です。問題の解決に融通が利かない傾向があり、人間関係に問題を抱えることが多くあります。また、自分の思考や行動に問題があることに気づかないこともあり、家族や友人によって来院されるケースもよくあります。
パーソナリティ障害の治療は長期にわたることも多く、医師との協力のもと努力し続けることが欠かせません。当クリニックの院長はパーソナリティ障害の治療の経験が多数あり、専門的な知識を持って治療を行うことができます。

うつ病

日常のストレスから来る不安や体調不良(気分の落ち込みや、やる気が出ない、体がだるい、疲れやすい、食欲がない)が回復せずに、日常生活に支障をきたしてしまう状態です。不眠を伴うことが多く、薬の処方やカウンセリングが行われます。

躁うつ病

うつ病だと思っていても、急激に活発になったり活動的になることがある場合などは、躁うつ病と診断されます。無気力なうつ状態と活動的なそう状態を繰り返します。躁になっている状態では病気の自覚がないことが多く、自分がうつ病であると判断してしまうことが多い疾患です。うつ状態だけでの治療ではなく、躁状態での適切な治療も必要です。

睡眠障害

寝付きが悪い、途中で目覚めて寝付けない、ぐっすり眠った気がしない、寝ているのにスッキリしないなど、睡眠に問題が生じている状態です。環境や生活習慣によるものから、睡眠中に起こる運動や行動など、原因が多岐にわたることも多い疾患です。薬の処方だけに頼らず、障害の原因を見つけ出し、治療します。

パニック障害

突然起こる激しい動悸や発汗、息苦しさ、目まい、強い不安感に襲われる状態です。自分ではコントロールできないほどの不安をもたらし、外出することが困難になることもあります。本来パニック状態は心や身体を守るための正常な反応です。しかし、何も危険がないときにパニック状態に陥る場合はこの疾患が疑われます。不安の原因を取り除くために、カウンセリングを行いながら治療していきます。

社会不安障害

人前に出たり特定の状況に置かれると、手の震え、顔が赤くなる胸がドキドキし息苦しくなるなどの症状が現れます。このような症状がすぐに治まらず、緊張や不安が強くなる場合に診断される疾患です。対人恐怖症や発汗恐怖症もこの疾患に含まれます。苦手なものや状況に少しずつ慣れるようなカウンセリングを行い、段階的に状況を克服できるよう治療していきます。

カウンセリング

Counseling
患者様の状態や治療の方針に合わせ、適切なカウンセリングを行うことも重要です。
当クリニックでは提携している15名以上の臨床心理士とのカウンセリングをセッティングしています。
カウンセリングは、患者様の抱える問題解決を促したり、
自己実現や意欲を高めるものであったり、ストレスなどを軽減する予防的な役割があります。
患者様の環境や方針に合わせて、適切なカウンセラーとのセッティングを行うことも医師の重要な役割です。

認知行動療法

考え方に働きかける認知療法と、行動に働きかける行動療法を統合した療法です。例えば電車に乗ることができない人が、駅までたどり着くにはどうしたらいいのかを考えます。次にホームまで行けるようにするには、電車に乗ってすぐに降りる、一駅だけ乗る・・・などのように段階的に、考え方や日々の行動を少しずつ変えることで改善を図ります。

対人関係療法

自分と他者との関係を再確認し、コミュニケーションを振り返って認識のずれを修正していく手法です。重要な他者との関係に焦点を当て、そのストレスを解消し、対人関係全般の改善を行います。短期間の治療で長期的に効果が持続することが確認されています。

精神分析療法

性格や思考、行動パターンなどこころの奥底を分析し、原因をたどります。自分自身を見つめ、奥深くに潜むトラウマやストレスを発見し、そこから見直し修正して症状を改善させます。PTSD(心的外傷後ストレス障害)や強迫性障害などに効果があります。

現実対応的手法

主に環境を変えることを目的とします。例えば、残業が多いならどうやって減らすように会社に言うべきなのかなど、現実的な方法を一緒に考えていきます。

支持的療法

今気になっていることや困っていることを時間をかけヒアリングし、理解した上で支持する手法です。その中で最善の方法を一緒に探っていきます。ロジャーズの来談者(クライアント)中心療法ともいいます。

カウンセリングの目的


カウンセリングは医療とは異なります。けがや普通の病気であれば、投薬をしたり手術をしたりすることを決定することは比較的容易ですが、心の病は一方的に医師が方針を決めることは難しいものです。
患者様が自分で考え、自ら判断し、行動するための手助けをするのが心理カウンセラーの役割です。悩みや問題をともに考え、患者様がもつ可能性に向かって成長するために支援すること。
心の病を治すための土台をつくるのがカウンセリングの目的です。

カウンセリングの費用


カウンセリングは自費診療となります。一回につき5,000円~12,000円程度の費用がかかります。患者様に必要なカウンセリングに最も適したカウンセラーをご紹介いたします。

薬の処方

Prescription
当クリニックでは投薬に関しての決まり事はありません。患者様の状況に合わせて、必要があれば処方しております。患者様が独自の判断で薬の使用をやめてしまうことは、治療の上で好ましいことではありません。薬をやめたい場合は、その旨医師に相談してください。
もし、薬に不安があるのなら、薬を減らしていく方法を考えたり、全く薬を使わないという選択も可能です。
病を治すという観点から、一つの手法にとらわれずに診察することを心がけています。
結果的には薬だけ処方するという診察はありません。薬が最も有効であると判断すれば投薬を提案する。それも心療内科医の役目です。

環境調整

Environmental Coordination
環境調整とは患者の環境を大きく変えることではありません。
心の病を抱える方にとって、生活環境を激変させることはストレスになることがほとんどです。
当クリニックの環境調整とは、心にかかる負担を減らすための交通整理です。
たとえば、喘息の持病がある方なら、布団に掃除機をかけたり、こまめにぞうきんがけをして、ホコリを減らす努力をするでしょう。
だからといって、完全にホコリを無くすことはできません。原因が分かっていたとしても、その環境のすべてを変えることは現実的ではありません。
患者様が自己嫌悪におちいることなく、日々生活ができるような工夫が環境調整なのです。
何がストレスになっているのか、心の内面と現状の社会生活を掘り下げ、原因を探りながら、少しずつ環境を変えていくのです。
診察と投薬、カウンセリングと併せて、患者様一人ひとりにあった環境の交通整理が必要です。